設計図作成の思い出
2018年 11月 22日
手書き図面とCAD図面
このところ増築・改修設計の仕事が続き、前回のN病院老人保健施設は30年前、今回の施設は33年前に開設ということで、改修にあたっては現地調査はもちろんですが、当時の設計図を何度も確認しつつ改修設計を進めています。
当時の図面はというと当然のごとく手書きの図面で、ドラフターという製図機器を用い、A1版やB2版の製図用和紙に硬度の違う鉛筆を使い分けながら細い線太い線を書き分け、修正・変更があれば消しゴムで消し、書き直しつつ図面を仕上げていったものでした 。
このところ増築・改修設計の仕事が続き、前回のN病院老人保健施設は30年前、今回の施設は33年前に開設ということで、改修にあたっては現地調査はもちろんですが、当時の設計図を何度も確認しつつ改修設計を進めています。
当時の図面はというと当然のごとく手書きの図面で、ドラフターという製図機器を用い、A1版やB2版の製図用和紙に硬度の違う鉛筆を使い分けながら細い線太い線を書き分け、修正・変更があれば消しゴムで消し、書き直しつつ図面を仕上げていったものでした 。
そのうち持ち手の小指側面は鉛筆の粉で黒ずんだり、夏には手汗で用紙が引っ付いたり。
そういった具合ですから図面には色々な痕跡が残り、線や文字には当時のスタッフ個々の特徴が現れ、図面を見れば誰が書いたのか、今でも分かります。
そしてパソコンの専用CADソフト、DRA-CADに始まりJW-CADに納まりましたが、設計図作成に移行して25年余り。
当初、文字の下手な私は導入歓迎派で、図面の作成・修正作業もディスプレイ上で簡単にでき、便利に感じていましたが、画一的な図面になりプリントアウトした図面は綺麗なのですが、個性がなくなった感があります。
また手書きでは自然に身につき養われていた図面上でのスケール感覚が、CADの画面上では拡大縮小が自在なので、かなり難しいのではないかと思います。
ただ、関連業者との図面受け渡しや、後々までデータとして残せるという点を考えると、やはりCAD図面なんですね。

【今回改修施設の34年前の設計図(展開図)の青焼き】
書入れ文字で私の書いた図面だと気づく。

【現在の専用CAD(JW-CAD)による設計図作成画面】
文字は画一化され、線色により印刷した際の線の太さを指定します。
文字は画一化され、線色により印刷した際の線の太さを指定します。
by team_baku
| 2018-11-22 19:00
| 所感・雑感
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