現説の書類

Nナーシング空調設備改修工事設計図書

 今夏から進めていましたNナーシング空調設備改修工事の設計図書がまとまり、今日は最終図面チェックを行い見積り参加業者分の部数を印刷し、さきほど現説の書類が揃いました。
 建設業界では一般的に見積り参加業者への現場説明会を短縮して現説(げんせつ)と言っているのですが、これは見積り参加業者の方々に現地に来ていただき工事内容や図面内容について行う説明会のことです。

 通常の現説では設計図書に表現しきれない現地の状況を見ていただき、質疑事項等がありましたらその場で回答をします。しかし今回はコロナ禍にあり施設の性格上、多人数長時間の実見は困難な状況下にありますので、現地には集まっていただくものの少人数短時間で見ていただくこととなります。そういったことを考慮し現場の要所や天井内の写真を添付した資料をお渡し、ご理解していただくという手法をとることになりました。
 そして1週間後に設計図書に対する質疑をEメールで受付し、翌日回答。その10日後に見積り提出の日程となります。

 今回改修工事を行うNナーシング西館は築21年、空調設備の老朽化に伴い地下1階から地上4階まで全フロアの空調設備を一新するというものです。どの空調機も天井埋込型のため、空調機周辺や冷媒管経路の天井材の解体復旧工事も伴います。そして500㎡に及ぶ厨房の改修があり、休業は出来ませんのでPM9:00~AM2:00内の工事時間制限もあり、また高齢者が入院する施設のため入院者や看護師、介護士の方々への配慮も必要になってきます。
 
 そんな中、弊社代表は病院側の都合をお聞きつつ、制限された時間内に何度も現地に足を運び現地調査や打ち合わせをし、また外注の機械設備事務所と電気設計事務所担当者とも数度の現地調査に立会い、設計総括をまとめました。それだけにこれでひと息つけたと思いますが、明日から現説、業者選定、そして肝心の改修工事の監理と続きますので、まだまだ息を抜けない日々が続くこととなります。


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【現説用設計図】
見積り参加業者及び設備設計担当者用に揃えた設計図。このほかに現場説明事項書や工事用仮間仕切り、塵埃飛散防止シート施工標準図などが加えられました。そして金抜き設計書も加えます。金抜き設計書とは各工事項目・工事内容・材料・数量までを記載し、単価や金額を表記しない見積書のことです。




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【現況写真】
コロナ禍対策の一環で見積り参加業者の方々の現地調査の制限を補うために作成した現況空調機周辺や天井内の写真。



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【CDにコピー】
CADデータやEXCELデータ、JPEG画像をPDF変換してCDにコピーします。このCDを見積り参加業者の方々に印刷した設計図書と共にお渡します。



by team_baku | 2020-12-07 19:12 | 介護医療院 | Trackback

建築現場監理の内容や、建築見学の感想、日々の思いなどを綴らせていただいています。


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