今年もありがとうございました
今年は皆様方におかれましてはコロナ禍により、年頭には思いも寄らぬ一年になられたことだと思います。弊社も同様ですが、施主様、施工業者様、各関係者様の御協力を得て年末を迎えることが出来ました。そしてこのコロナウイルスはいまだ収束が見えずこの先も憂慮されますが、来年に希望を持ち、まずは今年を締めくくりたいと思います。
そして皆様方には今年も大変お世話になりました。また本ブログをご覧くださった皆様、ありがとうございました。
最後に、今年はあまり建築見学に行けませんでしたが、今まで掲載していなかった建築や印象に残った所を紹介させていただきます。
【東急リゾートタウン浜名湖 マリーナの夕景】
浜松市北区三ヶ日町大崎に位置する東急リゾートタウン浜名湖。
このリゾートタウン内の一区画にこれから住宅の設計をする知り合いの建築士Kさんと訪れ、東急管理事務所や住宅敷地などを観て廻りました。
30年ぶりに訪れた思い出深い三ヶ日町でしたが、往時の記憶が蘇る建物もあれば新たに生まれた建物、当時有料道路だったレイクサイドウェイは無料になっていて、改めて時の流れを痛感しました。来年この住宅が完成したら見学させて貰おうと思っています。
【日本平 夢テラス 展望回廊】 展望回廊から駿河湾方面を望む。近景には三保半島、遠景には伊豆半島 天城連山の山並みが望めます。
【日本平 夢テラス 館内】
隈研吾氏 設計。木部は静岡県産の杉や桧材が用いられ、角材の組み合わせで造られている階段ですが補強鉄骨材が仕組まれているそうです。
【日本平 夢テラス 館内小屋組】
本体は鉄骨造ですが屋根を支える小屋組は美しい木組みで構成されています。
【日本平 夢テラス 展望テラス】
展望テラスから富士山方面を望む。軒先の出と木組みが圧巻です。ちょうど小学生が社会見学で訪れていました。
【東海道・日坂宿 下木戸付近】 逆川に掛かる木製欄干の古宮橋と下木戸跡。近くの旅籠・川坂屋は資料館として復元されています。
東海道・日坂宿(にっさかしゅく)は金谷宿、掛川宿間にあり小夜の中山の西麓に位置し、問屋場が設けられ伝馬の引継ぎ駅として重要な宿場でした。
宿場には本陣一軒、脇本陣一軒、旅籠三十三軒、遠江国一宮である事任八幡宮(ことのままはちまんぐう)があり、当時はかなりの賑わいだったと偲ばれます。
【東海道・日坂宿 高札場】
幕府や藩の定めた法令や禁令を板札に書いて掲げた場所を復元しています。
【東海道・小夜の中山西端 沓掛から二の曲がり】 東海道の三大難所のひとつ。急坂つづら折れの細道。
曲がりの内側の最大斜度は目測45度、我が愛車の四駆SUVで友人K君同乗のもと、登坂に挑みたかったのですが危険を避けて断念。一旦バックし脇に駐車し徒歩に切り替え、K君を見習いジグザグ歩行で登りました。
東海道を歩く旅人はこの同じ二の曲がりをこんな感じで通行したのだろうか、そんな思いに馳せられました。
なお、K君は東海道五十三次・日本橋から三条大橋間のうち熱田宮宿から桑名宿の海路七里を除き、全て徒歩で踏破した強者です。
そして「沓掛」の地名ですが、旅人がこの小夜の中山峠越えに備え、草鞋や馬の沓を新しい履物に替え、古い履物は山の神に手向け、木の枝などに引っ掛けたところから名付けられたということです。
それでは皆様、良いお年をお迎えください。