赤堀忍先生を偲ぶ会
2021年 12月 23日
以前のブログ記事でお伝えしました元・芝浦工業大学教授の赤堀忍さんを偲ぶ会が17日に執り行われ、昨日その様子を弊社代表から聞きしました。
会場は東京都港区芝浦に立地する「SHIBAURA HOUSE」です。このビルは妹島和世さんの設計によるもので、その会場には妹島和世さんも見えられていたとのことです。弊社代表はお二人はフランス繋がりで親交があったのではと推測し、また、建築史家の三宅理一さんも見えられていたようで著名な建築家との交流を伺わせるようだと話していました。
会場内では壁面にプロジェクターを使い「赤堀先生を偲ぶ会」と映し出されていました。奥様やご子息も見えられ、テーブル上には赤堀さんの若い頃からの写真や建築模型が飾られ、都会的な雰囲気だったようです。
その後、芝浦工大で長く教鞭をとられ、学生時代に講義を受けた相田武文先生の事務所を訪問し、昔話をしたり思い出深いひと時を過ごしたとのことでした。

2011年6月竣工 鉄骨5階建 延べ面積950㎡ 妹島和世 設計。
広告製版会社の社屋ですが、社長の理念のもと、会社が入るのは4階だけで、1,2階は飲食も出来る地域に開かれたフリーフロア、3階,5階はレンタルフロアとなっています。

2階の吹抜。

2階テラスから3階を繋ぐ屋外階段。

3階会場。
写真と共に建築模型等も展示されています。
今回の東京行きで弊社代表が気になり撮影してきた建築です。

文京区本郷の新校舎と保存されたモザイク壁画 今井兼次 作。
今井兼次さんは相田武文先生の先生にあたるとのことです。

昭和36年(1961年)東洋女子短期大学新校舎建設に際し、学園のシンボルとして陶片モザイク壁画4点が制作され、これらはタイルと共に学生・交友らの持ち寄った陶器が用いられ、「フェニックス・モザイク岩間がくれの菫花」と名付けられているとのことです。

1974年竣工 25階建 高さ99.7m 前川國男 設計。
千代田区丸の内に立地し、すでに解体とレンゾ・ピアノによる新ビル建設が発表されていますが、丸の内の超高層化の先駆的なビルで「建築遺産として残すべき日本文化の大切な作品」として存続運動が起こっています。
今回の東京行きで訪れた相田武文先生の事務所。

中央が相田武文先生。事務所内を見て年始めにテレビで見た記憶が甦りました。しかし何の番組だったか思い出せません。
その後、代表の所蔵する相田武文作品集を見ていたら、ふと玉造温泉モニュメントに目が行き、記憶が甦りました。NHKファミリーヒストリー・俳優・長谷川博己さんの回で、博己さんの父の建築評論家・長谷川堯さんと大学の同級生ということでこの事務所から出演されていました。
相田武文先生 著作 、弊社代表の所蔵本です。

左上の文庫本サイズの冊子「建築家のひとこと」 今回の訪問で弊社代表がいただいたもの。
左下は弊社代表が学生時代に相田先生から学んだ「建築形態論」 いわゆる教科書。
右上は60歳になられ一区切りとして38作品を紹介された「相田武文 建築作品集」
右下は月刊誌・新建築を始め雑誌で発表してきた論文を収録した「相田武文建築論集 漂流の思考」

by team_baku
| 2021-12-23 10:15
| 所感・雑感
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