三保松原 御穂神社 参拝 見学
2022年 01月 14日
昨日は知り合いの建築士Kさんと、静岡市清水区三保の三保松原と御穂神社に初詣を兼ね訪れてみました。三保松原は「三保の松原」と読み通りの表記もありますが、国の名勝としての指定名称、および世界文化遺産・構成資産一覧、さらに日本遺産構成文化財一覧では「三保松原」と表記され、現地で配布されているパンフレット等も「三保松原」と表記されていましたので、本ブログも「三保松原」と表記したいと思います。

【御穂神社.1】









【三保松原.2】

【三保松原.3】

【三保松原.4】

【三保松原.5】

【三保松原.6】

【三保松原.7】

【三保松原.8】

【三保松原.9】

【三保松原文化創造センター.1】

【三保松原文化創造センター.2】




【㈱ノダ 清水ショールーム.2】

【㈱ノダ 清水ショールーム.3】

【㈱ノダ 清水ショールーム.4】

【㈱ノダ 清水ショールーム.5】

【㈱ノダ 清水ショールーム.6】
三保松原には羽衣伝説で名高い羽衣の松があり、約5kmにわたり約3万本もの松林が続いています。その美しさから日本新三景(大沼、三保松原、耶馬渓)のひとつとされ、国の名勝に指定され、世界文化遺産「富士山ー信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産に登録されています。この日は残念ながら、富士山は裾野しか見えませんでしたが、三保松原と富士山と駿河湾の組み合わせは絶景なのではないかと、現地に立ち、充分想像できました。
御穂神社(みほじんじゃ)は、美保松原の「羽衣の松」に関係する神社として知られ、神社境内と参道「神の道」は、世界文化遺産「富士山ー信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産のひとつに含まれています。
御祭神として、大己貴命(おおあなむちのみこと)別名・三穂津彦命(みほつひこのみこと)と三穂津姫命(みほつひめのみこと)が祀られています。一説には大国主ゆかりの出雲国の美穂埼(現・美保関)から遷座されたものと伝えられています。参道である約500mの松並木は神の道と言われ、その先端にある羽衣の松に来臨した神が御穂神社に迎えられる道となっています。
そして三保松原の手前の広場には、静岡市三保松原文化創造センター、通称「みほしるべ」が新築され、令和元年(2019年)にオープンしました。この施設は、三保松原の持つ美しい松林や富士山の眺望などの景観、羽衣伝説、浮世絵や和歌などが映像や展示で紹介され、さらに松原の保全の大切さを伝える学びの場となっています。

御穂神社の参道である神の道。この参道は海岸にある羽車神社から御穂神社まで神が通る道です。
神の道は松の根を保護するため地面から浮いた板張りで造られ、一直線に約500m続き、両側の樹齢200~300年の松並木が厳かな雰囲気を醸し出しています。

【御穂神社.2】
鳥居。

【御穂神社.3】
手前が石灯篭、後ろが舞殿。舞殿では巫女により羽衣の舞が奉納されます。日本最古の大和舞の流れを汲み、羽衣伝説の天女が舞ったとされる舞です。

【御穂神社.4】
拝殿。

【御穂神社.5】
拝殿の奥には本殿。
現在の社殿は江戸時代中期に再建されたもので、平成8年(1996年)に静岡市指定有形文化財となっています。神社には天女の残した「羽衣の裂」と伝わる古い衣の断片が所蔵されています。この「羽衣の裂」は美保松原文化創造センターの展示室にも展示されていました。

【御穂神社.6】
左側の合社は人の営み(生活)を守る神々である産霊神社、胡夫大夫神社、呉服之神社、稲荷神社、磯前神社の五社が鎮座しています。
右側は神馬舎、中には神馬像があり、叶え馬として絵馬に願い事を書き奉納すると、何でも叶えてくれるそうです。

【御穂神社.7】
本殿裏に相撲場がありました。御穂なので三保から大相撲の三保ヶ関部屋と関連があるのかと調べてみましたが、なにも関係がないようでした。
最近はコロナ禍で中止になっているようですが、美保地区の子供たちによる奉納相撲が催されているようです。
ちなみに屋根を支える柱は、黒、赤、青、白の4色に塗られていますが、本来は4色の布を巻くようです。これは神事である相撲の総(ふさ)は4体の神と方向を表し、4色の総が意味するものは、黒総ー玄武・北、赤総ー朱雀・南、青総ー青龍・東、白総ー白虎・西、ということです。現在の大相撲の本場所では観客が相撲を見易くするために、柱をなくし吊り屋根になっていますので、4本の柱に相当する位置から4色の房(ふさ)が吊り下げられ、黒房、赤房、青房、白房としています。なお、古代は黒、赤、青、白の表現しかなかったので、古代色の青は現代色の緑も含まれます。なので、野菜の青物とか、信号の青色とか現代でも使われてる青があります。

【御穂神社.8】
御穂神社側から神の道を望む。

【三保松原.1】
案内板。

能「羽衣」をパリで上演し、三保松原に憧れつつ35歳で天逝したフランス人舞踏家、エレーヌ・ジュグラリスの碑や彼女に捧げる薪能の説明板です。

日本新三景の碑。大正5年に「日本新三景」に選ばれた際の記念碑で、日露戦争時の連合艦隊司令長官・東郷平八郎の揮毫によるとのことですが、残念ながら判読が難しかったです。

松林。海からの風により傾いて成長してきた松が数多く見受けられました。

羽車神社。羽衣の松(枯れた二代目の松)の隣に鎮座する御穂神社の離宮です。

南東方向の駿河湾を望む。

東方向を望む。遠景は伊豆半島です。

北北東方向を望む。この日は富士山の裾野しか見えませんでした。

松林を望む。

外観。外装はカーテンウォールと木材・プラスチック複合材による横型ルーバー。露出の鉄骨丸柱は耐火塗料仕上げ。

カーテンウォールのガラス面には松林が映り込んでいます。

【三保松原文化創造センター.3】
エントランスホール上部。カーテンウォールのバックマリオンは構造用集成材で、対面の斜材と組み合わせ木質感を高めているようです。
エントランスホール以降の内部は撮影禁止とのことでした。

【三保松原文化創造センター.4】
北側エントランス。こちらも木質感を出しています。

【㈱ノダ 清水ショールーム.1】
清水区三保に近い駒越北町には、建材メーカーのノダの生産工場があり、ショールームがあるので行ってみました。
ショールームでは案内の方がついてくださり、各区画ごとの説明をお聞きしながら見学させていただきました。
立地としては清水港に近く、現在ではインドネシアにも生産工場があり、この地が利便性が高いとのことでしたが、現在はコロナ禍によりインドネシアの生産工場はあまり稼働していないとのことでした。

床面積1,000㎡とのことで、かなり大きなショールームでした。天井には500㎡排煙区画の垂れ壁が設置されています。

床材、壁材、建具等が展示されています。最近はネット上の画面でサンプルを見る傾向にありますが、実物を原寸大の大きさで見られるのはショールームの利点だと思います。
建具金物では経年劣化した場合、お施主さんが自ら調整できるピボット丁番や、アームの繋がっていないドアクローザー等の利点等の説明がありました。

3枚連動引戸。床に埋め込まれたマグネットピンによりノンレール型も選択できます。

車椅子対応の省スペース自在開戸と衝撃吸収床材。

身障者や要介護者用トイレの実体験が出来ます。
14日には地元のデザイン専門学校の生徒さんが、授業の一環で見学に訪れる予定だとのことでした。













by team_baku
| 2022-01-14 19:36
| 所感・雑感
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