桃の節句に府八幡宮と龍尾神社 花庭園
2022年 03月 03日
桃の節句の今日、三月三日、二つの神社を知り合いの建築士Kさんと訪れてみました。
府八幡宮は磐田市中泉の遠江国分寺跡の東隣に立地し、約1300年もの歴史のある神社です。天平年間(729~748年)に、聖武天皇の曾孫である桜井王が遠江国の国守として着任し、国内の泰平を祈願し国府に八幡宮を創建されたと伝わっています。

楼門。
寛永12年(1635年)建立。楼門の左右には守護神である、豊石間戸神と櫛石間戸神が鎮座されています。
手前の石灯籠はペリーが浦賀に来航した嘉永6年(1853年)に建てられたもので、高さ4m余りもあります。

楼門。
格子内に櫛石間戸神が鎮座されています。

【府八幡宮.3】
楼門。
格子内の櫛石間戸神の木造随身像。

【府八幡宮.4】
中門。
楼門と同時期に建立。文化年間(1804~1818年)に再建。

拝殿。
寛永12年(1635年)建立。正徳4年(1714年)再建。

【府八幡宮.6】
幣殿、本殿。
最初に建立されたのは奈良時代ですが、元和3年(1617年)に再建。

拝殿内手前。
期間限定の雛壇飾りです。

【府八幡宮.8】
拝殿内。
奥に見える御幣を奉る社殿である幣殿で神事の際には神職だけがここまで入ることができます。

社務所の前に残る明治元年(1868年)に廃寺となった神宮寺の築地塀の一部。

万葉歌碑説明板。※左クリックまたはタップ2回で画像を拡大できます。
遠江国守・桜井王が聖武天皇に贈られた歌、聖武天皇からの返歌の説明が書かれています。
歌に使われている「大の浦」は現在の「今の浦」で名を留めていますが、波が打ち寄せる岸などはなく、残念ながら当時を彷彿することは出来ません。その頃は私の住む旧福田町の半分は、遠州灘からの入江(大の浦)に沈んだ地域だったと想定されています。

万葉歌碑。
龍尾神社は以前このブログで紹介させていただきましたが、花庭園の枝垂れ梅や紫陽花が有名で、枝垂れ梅が見頃となった今日訪れてみました。

拝殿。
拝殿奥の本殿の裏にも梅が咲いています。

手水舎。
前回ブログ写真で屋根か手水かどちらが水平か、との疑念が残り、今日確認してみました。水面を確認すると手水鉢が傾いており屋根が水平でした。

花庭園入口。
一の鳥居の手前を左側に入った所にあります。
以下、見事な枝垂れ梅の競演です。

【龍尾神社・花庭園.2】

【龍尾神社・花庭園.3】

【龍尾神社・花庭園.4】

【龍尾神社・花庭園.5】
梅の枝間から掛川城天守が望めます。龍尾山の頂上部にある花庭園と掛川城天守がほぼ同じ高さなのが伺えます。
この花庭園のある龍尾神社(当時は牛頭神社)は掛川城の鬼門(北東)に位置しており、掛川城の守護神として歴代城主から崇められてきました。

【龍尾神社・花庭園.6】

【龍尾神社・花庭園.7】



【龍尾神社・花庭園.10】

【龍尾神社・花庭園.11】



































by team_baku
| 2022-03-03 20:15
| 所感・雑感
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